ちょっとした工夫で夜勤のつらさは軽減できる

介護の仕事に対する悩みで多いのが、夜勤のつらさです。夜中に働くのは、心身ともにストレスが多いもの。生活リズムを崩して体調不良に悩む方も多いようです。

体調不良に陥る理由として考えられるのが、体内時計の乱れです。私たちの体は約24時間周期のリズムで活動しており、朝起きて日中は活動し、夜は眠るというサイクルが繰り返されています。夜勤は、本来なら眠っているはずの時間帯に働くため、心身に負担がかかるのです。
また、家族や友人など、親しい人との生活サイクルが重ならないことも、精神的なストレスになります。

しかし、夜勤前の過ごし方を意識するだけで、このような心身の負担を和らげることができます。それはふだんと同じように過ごすこと。これが最も効果的な、体調管理の手段なのです。
体内時計を狂わせないためには、朝起きて夜眠るという生体リズムを保つ必要があります。夜勤前に昼寝をして寝だめをするよりも、いつも通りに過ごすことがポイントです。

夜更かしの習慣がある方は、早寝早起きの生活に切り替えることをおすすめします。夜勤の前日は特に、質の良い眠りを心掛け、なるべく早めに休みましょう。
昼を中心の生活を意識して過ごすと、夜勤中に自然と眠くなると思います。そこで重要なのが仮眠です。夜勤中に仮眠時間が2時間程度あるので、そのときにしっかりと眠りましょう。
たとえ2時間の仮眠であっても、昼間に寝だめをするよりも良質な眠りが得られます。勤務中のパフォーマンス低下が少なく、夜勤明けの疲労回復効果も高いことが、研究によって明らかになっています。